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秋のレシピ

炊き込みご飯
─ 松茸と銀杏

⏱ 調理時間:60分 👥 4人前 ★★★☆☆ 中級

秋の深まりとともに、山の斜面には松茸の香りが漂い始めます。日本料理における松茸は単なる食材ではなく、秋という季節が届ける最上の贈り物です。土と松林の香り、嚙んだ瞬間に広がる深い旨み。それを炊き込みご飯という形式で表現することは、素材への最高の敬意です。銀杏の苦みと黄金色が、松茸の茶色い世界に秋の彩りを添えます。

炊き込みご飯 ─ 松茸と銀杏

作り方

1

米を研いで浸水させる

北海道産の新米(ゆめぴりか・ななつぼし等)2合をとぎ、ザルにあげて30分おく。その後、昆布出汁(水360ml + 昆布10g)に30分浸水させておく。米の準備は最低1時間前に始めること。

ポイント:新米は浸水時間を短めにしてもOKです。古米なら30〜60分しっかり浸水させること。
2

松茸を下処理する

松茸は水で洗わず、濡れ布巾で汚れをやさしく拭き取る。軸の硬い部分を薄く切り落とし、縦に薄切り(4〜5mm厚)にする。香りを逃がさないよう、切ったらすぐに使う。

ポイント:松茸は絶対に水で洗ってはいけません。水洗いすると香りの成分(1-オクテン-3-オール)が流れ出てしまいます。
3

銀杏の殻をむく

銀杏16粒は殻割り器(またはペンチ)で割り、熱湯で2〜3分茹でる。茹でながら布巾で軽くこすると薄皮が剥けやすい。薄皮を剥いておく。

4

調味料で味付けして炊く

浸水した米(昆布出汁ごと)を鍋(または土鍋)に入れる。醤油大さじ2・みりん大さじ1・酒大さじ1を加え、全体を静かに混ぜる。松茸・銀杏を上に並べ、蓋をして炊く。強火2分→中火10分→弱火8分→蒸らし10分。

ポイント:松茸は混ぜ込まず、上に乗せるだけ。炊き上がる過程で松茸の香りがご飯全体に染み込みます。
5

蒸らして盛り付ける

炊き上がったら10分蒸らす。蓋を開ける前に、木のしゃもじで底から大きくかき混ぜる。椀に盛り、三つ葉・すだちを添える。

ポイント:炊き込みご飯は炊き立てが最も香り高い。蒸らし中は蓋を絶対に開けないこと。

松茸の炊き込みご飯 ─ 上級者のテクニック

  • 昆布出汁で米を浸水させることで、炊き上がりの旨みが格段に増す
  • 松茸の軸は硬いため、薄切りにしてから使うと食感が均一になる
  • 醤油を入れすぎると米の吸水が悪くなるので、量を守ること
  • 土鍋で炊くと、おこげが生まれ、一層香ばしい仕上がりになる
  • 残ったご飯はおにぎりにして、翌日冷やして食べるのもおすすめ
  • 銀杏は食べ過ぎると中毒症状を起こすことがあるため、大人でも10粒以下に抑えること

盛り付けと楽しみ方

炊き込みご飯は、秋の渋みを感じさせる器に盛ることで映えます。信楽焼きや萩焼きの椀、または素朴な木製の器が、松茸の色と香りを際立たせます。三つ葉は食べる直前にのせることで、その爽やかな香りが保たれます。すだちを絞ることで、ご飯の甘みと松茸の旨みに爽やかな酸味が加わり、全体の味わいが引き締まります。

「松茸の香りは、秋の山そのものだ。その香りを炊き込みご飯の中に封じ込める瞬間、料理人は自然の使者になる。」

材料(4人前)

  • 北海道産新米2合
  • 松茸2本(150g)
  • 銀杏16粒
  • 昆布出汁360ml
  • 醤油大さじ2
  • みりん大さじ1
  • 大さじ1
  • 三つ葉適量
  • すだち1個
  • 昆布(浸水用)10g

レシピ情報

調理時間 60分
人数 4人前
難易度
季節